「アンタルヤ・オープン」(ATP250/トルコ・アンタルヤ/6月25日~7月1日/賞金総額43万9005ドル/グラスコート)のシングルス決勝で、杉田祐一(三菱電機)がアドリアン・マナリノ(フランス)を6-1 7-6(4)で破り、ATPツアー初優勝を果たした。試合時間は1時間29分。

 この結果で杉田は、マナリノとの対戦成績を2勝1敗と勝ち越した。初対戦だった2012年6月のノッティンガム(ATPチャレンジャー/6.4万ユーロ/グラスコート)の1回戦は杉田が6-4 3-6 7-6(3)で、今年4月のモンテカルロ(ATP1000/クレーコート)の予選ではマナリノが6-3 6-4で勝っていた。

 今大会での杉田は、1回戦で予選勝者のマシュー・エブデン(オーストラリア)を6-1 6-3で、2回戦で元世界ランク3位で第4シードのダビド・フェレール(スペイン)を6-3 3-6 7-6(2)で、準々決勝では18歳でラッキールーザーから勝ち上がってきたダニエル・アルトマイアー(ドイツ)を6-3 6-0で下し、準決勝はマルコス・バグダティス(キプロス)が第3セット途中で棄権したため決勝進出を決めていた。

 日本人選手がシングルスでツアー優勝を果たしたのは、1992年のソウルの大会を制した松岡修造と通算11勝を挙げている錦織圭(日清食品)に続き、杉田が史上3人目となる。この結果で杉田は、週明けに更新される世界ランクで45位以内に浮上することが確実となり、松岡氏の46位を抜いて日本人歴代2位のランクとなる見込みとなった。

 1988年生まれの杉田とマナリノは、ともにツアー初優勝をかけて決勝に臨んでいた。29歳のマナリノは3度目の準優勝で、初タイトル獲得はならなかった。